自然素材の使い方
磯崎新というと、建築界では大変有名な建築家です。
静岡駅前に建つ県の複合施設「グランシップ」は、磯崎さんの設計で1998年に完成しました。
その「グランシップ」で、外装材に使われた天然のスレート板の落下事故がここ5年間続いているそうです。
原因はわかっておらず、施工不良などもみつかっていないということです。
推測では、素材である粘板岩に含まれる何らかの鉱物が温度変化によって膨張収縮を繰り返していることではないかと見られているようですが、これは材料選定に問題があったというわけではなく、自然素材というものには必ずこのようなことがあるということです。
住宅にも最近は自然素材が多く使われるようになりましたが、素材の乾燥収縮や熱による膨張などにより、ひび割れや床鳴りといった現象がよく表れます。
それらが時々クレームとして施工会社に寄せられますが、対応に困ってしまうのが現実です。
自然素材を使う場合には、こんなことを頭の隅に入れておいていただけるとあり難いことです。
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2009年11月01日
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カテゴリ: 住宅の工法
危険な住宅が増えているという事情
量産される「危ない間取り」という記事が先月28日のケンプラッツに掲載されていました。
一般の方には分からないと思いますが、建築のプロからみると由々しき事態です。
簡単に言うと、2階の柱の下には1階の柱がないとか、2階の耐力壁のラインと1階の耐力壁のラインがずれているプランを乗りの悪いプランと言うのですが、そんなプランが増えているということです。
記事にもありますが、乗りの悪いプランは地震時の強度や、2階梁の強度に大きな影響を与えるものです。
できるだけ1階と2階の構造区画を一致させながら間取りを考えようとはするのですが、容積率がギリギリであるとか、予算が少なく最小限の面積でプランを成立させなければならない時などは、得てして乗りの悪いプランが生まれます。
そのような事情ばかりかどうか分かりませんが、そんなプランがたくさん作られているということです。
このようなプランは、ハウスメーカーの内部にもいる、素人に近い設計担当者はよく作ります。
技術レベルが低くなっているのか、それ以外の要因でこうなっているのか、はっきりしたことは分かりませんが、相手がプロだと思っていると、とんでもない住宅を作られることになりますから、100%信用してはいけないということです。
新築住宅を検討している方はこちらも参考にして下さいね。
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2009年08月03日
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古民家に見られる玉石基礎の耐震性
築100年、200年も経過した古民家というのは、たくさんあります。
私がしばらく宮城県にいた時も、ずいぶんとそのような住宅のリフォーム相談の現場に居合わせました。
玉石基礎は現代の住宅において考えられている耐震性の高い基礎・・・と比較すると、まったく安全性の期待が持てないものと考えられていますが、実はそうでもないのです。
ご存知の方はあまりいないと思いますが、建築界の特殊な分野ではたいへん有名な方がいます。
その方は、今でも玉石基礎の方式を採用した住宅を作っています。
つまり、住宅の土台を基礎に固定せず自由な状態にして、玉石の上に頑強な木造骨組みで造られた住宅を乗っける方が、地震の力を吸収できるという考え方です。
今で言う、免震工法とか制震工法とか言われる考え方です。
そんな考え方で住宅を造っているのが 木下孝一棟梁です。
自身の宣伝などはまったくしない人ですので、当然、ウェブサイトなどはありません。
木下棟梁とはどんな人かを伝えてくれる記事がいくつかウェブ上にあります。
例えば
住宅の骨組みを基礎に完全に固定するのは、転倒防止と骨組みの一体性を基礎にも期待する考え方があるからです。
ところが、どんな強い揺れにも転倒しないバランスと、骨組みの頑強さがあると、必ずしも基礎に固定する必要は無いということが言えます。
この考え方は、現代の建築基準法にはありません。
したがって、木下棟梁の考え方は建築基準法を超えた考え方なのですが、非常に合理的な考え方でもあるわけです。
古民家が200年も300年も経って、現代にまで残っていることが、非常に強い耐久性と耐震性をそなえたものだとも言えるのです。
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2009年05月22日
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カテゴリ: 住宅の工法
