傾いたマンションと住宅が傾く原因は共通している

大きなニュースになっている横浜の傾いたマンション。
昨年は住友不動産が事業主体になっていたマンションで問題となり、現在も解決していません。今回は三井住友レジデンシャルが事業主のマンションです。

どちらのマンションも一部の杭が支持層まで届いておらず、不同沈下を起し傾いたものです。
支持層までの足りない長さがすべての杭で同じだった場合には、均等に沈下しますので傾くことはなく、地盤の強度不足が発見されるのはもっと遅かったかもしれません。

いずれにしても所有者にとっては大変な問題となってしまいました。

このようなことが一戸建て住宅でもあり得るのかといいますと、実は多くの事例があります。ただ、外部に公表されることはありませんので、あまり知られていないだけなのです。

一戸建て住宅で起こる建物の傾き、原因はやはり杭が短く所定の地盤強度を満たしていないとか、杭のように打ちこむ形式では無く、地盤に穴を掘ってセメントと土を混ぜ合わせたものを、掘った穴に戻して地盤強度を高める地盤改良杭などでも、所定の強度が発生しなかったという事例があります。

このようになった住宅は、ほとんどは新築後10年以内に起きますので、10年保証に基づいて住宅会社が修繕・補強を行っています。
修繕・補強といっても簡単な工事ではありません。費用的には数百万円~一千万円というオーダーの工事です。

工事そのものは住みながら行います。振動とか騒音などを感じることはあまりありません。
床下にトンネルを掘ってその中で作業を行いますので、近所の人にも何をやっているのかは分からないまま工事は終了しています。
所有者も資産価値の問題があるので誰にも言いません。住宅会社はもちろん緘口令を発しますので、誰に知られることも無く処理されています。

今回、報道が大きく取り上げたことによって、建設業界に永年存在する下請構造の弊害が社会問題化することになるでしょう。
古臭い業界の体質が改善される機会になってくれるといいのですが・・・?

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