住宅が建てられる敷地は、ほとんどの場合都市計画法が適用されており、用途地域や用途地域別に定められた建蔽率と容積率によって、建てる住宅の面積に制限があります。
建蔽率とは、住宅を空から見た状態の面積(建築面積)を敷地面積で割った値を、パーセントで表示するのですが、空からみた状態の面積といっても、屋根の面積ではありません。
住宅の模型を思い浮かべてほしいのですが、模型の屋根の部分を取りはずすと、柱や壁で囲まれた住宅内部が表れます。
面積とはこの柱や壁で囲まれた部分を言います。
下の図の「住宅内部」の部分と「玄関ポーチ」の部分を合計した面積が建築面積と呼ばれます。
建蔽率はこの建築面積を敷地面積で割った値です。
容積率とは、延床面積を敷地面積で割った値です。
床面積は、柱や壁そして窓などで囲まれて、外部に開放されていない部分の面積をいい、「玄関ポーチ」のような部分は面積に参入されません。
2階建ての住宅の場合は、1階と2階の床面積の合計が延床面積となります。
この延床面積を敷地面積で割った値が容積率というものです。
床面積には別棟で建てられた車庫や物置の面積も参入されますが、車庫(自転車置場も含みます)については、延床面積の1/5までの面積は、容積率を計算する時に除外できます。
ただし、建築面積には参入されますので注意して下さい。
住宅用地として最も良好な環境を保つ為に、いちばん厳しい制限をしているのが第一種低層住居専用地域です。
一般には、建蔽率40% 容積率60% が指定されています。