売買契約の契約違反とは

不動産売買での契約違反についての話です。
契約で取り決めた引渡し時期を延期してほしいという、売主の申出に困った買主さんからの質問が以前ありました。
参照 ⇒ 引き渡しが遅れると言われ困ってます。・・・~一戸建てってどうよ? 08.05.07

引渡しが1ヶ月遅れてしまう。
これは、契約違反にあたるのか?・・・・・ということですが、契約違反は『一方が契約にもとづく履行を行っているのにもかかわらず、もう一方が履行をしない』という状況を言います。

つまり、買主が残代金の支払いをしたにもかかわらず、引渡しをしない場合とか、引渡しをしたのにもかかわらず、買主が代金を払わない。
こんなことになると契約違反となり、相当な期間催促をし、それでも相手方が履行をしないと、契約違反による解除となります。

不動産仲介の実務では、契約違反による解除というのは、実際には滅多にあるものではありません。
ほとんどの場合は、同時履行・・・・・引渡し・所有権移転登記と同時に代金決済となりますので、一方だけが債務を履行したと言う状況には、なかなかなることはありません。

生身の人間同士で行う契約ですから、時には予定していなかったことが起こることもあります。
以前、任意売買物件の引渡しの時に、仕事で来れなくなってしまった買主さんがいました。
しかも、引渡しの当日にドタキャンでした。

この時は、1週間後に引渡しを延ばしたのですが、残債に対する金利の計算や、弁護士に対する費用の再計算など、引渡しに向けて行っていた事すべてが、もういちどやり直しです。

司法書士や住宅ローンを融資する銀行など、関わった全員の予定が狂ってしまったのですが、来れなくなった買主さんには、罪はありません。

何が起きるか分からないのが、現実の社会です。
契約内容が必ず実行されるとも限りません。かと言って契約違反にもならないことがすごく多いものです。

こんな時には、自分が相手の立場だったら・・・・・こう考えるとどうでしょうか?