工事中に売主が倒産したら

注文住宅の工事中に住宅会社が倒産した場合の対処方法については、本サイト『欠陥住宅防止ネット』の契約したら会社が倒産に掲載していますが、建売住宅や建築条件付土地購入の場合など、売買契約によるケースを今日はお話しします。

注文住宅は工事請負契約によって工事が行われますが、建売住宅は不動産売買契約によって工事が行われます。
どちらも、住宅を引き渡すことが目的の契約ですが、住宅会社が倒産した場合には大きな違いがあります。

請負契約では、住宅を完成させることが義務となっていますが、売買契約では住宅を完成させることではなく、完成された住宅を引き渡すことが義務なのです。
同じように見えますが、繰返しますが大きな違いがあるのです。

両方の違いを表にしますとこのようになります。

注文住宅 建売住宅
敷地の所有権 建主 売主
前渡金等の制限 有(手付保全義務)
工事中の所有権移転
工事中の契約解除
事業主義務の承継

敷地の所有権や工事の出来高部分は、請負契約と異なり最後まで売主にありますので、工事途中での倒産によって、買主さんが工事を継続することは出来ません。

倒産した会社の債権が別の会社に譲渡されて、その別の会社によって工事が継続することを待つしかないのですが・・・・・
倒産する直前の工事ですから、工事の内容そのものに不安があったり、別の会社に対する不安がある場合もあります。
その時には、手付金をあきらめて契約解除の方向で考えた方がよいと思います。

建売住宅売買での買主側の金銭的な損害は、請負契約と比較すると軽いものです。
注文住宅では1,000万円もの被害に会う方もいますので、売買金額の5%以内でよかった! と考え、新たなマイホーム計画に進んでいきましょう。