メーターモデュールという言葉があります。プランを作る場合の基準寸法ですが、1メートルを単位とするのがメーターモデュールです。メーターモデュールで作られた住宅の坪単価は本来の坪単価と異なります。
坪単価では比較できない現代の住宅
メーターモデュールという言葉を聞いたことがありますか?
日本には昔から使われている寸法の単位があります。それは・・・・間(けん)です。
1間は一般的には1.82メートルを使用しています。
6畳間を造ると1.7平方メートル広くなります。
1間が1.82メートルですので、1坪とは1.82×1.82=3.3124平方メートル となります。住宅会社によっては、1間を1.8メートルとするところもあり、その場合には、1坪は3.24平方メートル となります。
メーターモデュールとは、1間を2メートルで設計していく方法です。
たとえば6畳間の場合には、普通の方法だと2.73メートル×3.64メートル(9.9372平方メートル) となります。ところが、メーターモデュールだと、3メートル×4メートル(12平方メートル) となります。
同じ6畳間でも、メーターモデュールの方が広くなります。
ここまではどうってこと無いのですが、ではメーターモデュールの場合の6畳間は何坪でしょうか?
1間が1.82メートルの場合の6畳間は3坪です。1間が2メートルの場合の6畳間は・・・・・・3.7坪と計算しているのです。
つまり、12平方メートルを3.24平方メートル で割った答えが 3.7坪 です。
この坪数の計算の仕方にトリックがあります。
坪数の計算の仕方によって工事費の坪単価に違いが出るのです。具体的にお話ししますと・・・・6畳間を造るのに100万円かかるとします。
普通の6畳間は 3坪 ですから、坪単価は333,333円です。メーターモデュールの場合は、3.7坪 ですから、坪単価は270,270円となります。
種 類 | 6畳間の工事費 | 坪 数 | 坪単価 |
---|---|---|---|
1間=1.82メートル | 1,000,000円 | 3.0坪 | 333,333円 |
メーターモデュール | 1,000,000円 | 3.7坪 | 270,270円 |
普通の6畳間と広めの6畳間の違いはありますが、どちちらも6畳間を造るには100万円かかるわけです。
メーターモデュールで謳われている坪単価には、こんなトリックがありますので、メーターモデュールの方が坪単価が安い! とは言い切れないので、注意して下さい。
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