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独学で宅地建物取引士の試験に合格する勉強法

宅地建物取引士の試験の合格率は15%ぐらいと言われています。簡単な国家資格でもないですが、極めて難しいというものでもないようです。宅建業に従事している人にとっては、是非とも取得したいと思っていることでしょう。日常の仕事も忙しい中、試験勉強の時間を取るのもたいへんです。効率よく勉強する為に通信講座や、集中して勉強する為に学校に通う人もいるでしょう。
ここではお金をかけずに効率よく、独学で宅建取引士に合格した方法を披露します。

私が宅建を取得したのはかなり昔ですが、現在も問題の難易度や傾向は変わってないようです。当時の勉強法は今でも通じると思いますので、真似してみて下さい。
勉強方法には3つのポイントがあります。

  1. 民法と宅建業法に集中する
  2. 建築基準法と都市計画法は実務でも大切
  3. その他の問題は過去問で勉強する

試験までの勉強期間を3つに区分して、①、②、③の順番で進めていきます。
まず【民法と宅建業法】を徹底的に覚えて、自信が持てるまで次のステップには進みません。
①を攻略出来たら【建築基準法と都市計画法】を理解します。
②の自信が持てたら【過去問で勉強】して慣れることです。

3つのステップではそれぞれ“覚える”“理解する”“慣れる”を意識することが大切です。

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民法と宅建業法に集中する

平成30年度の出題内容は次のようになっていました。
この傾向は毎年変わっていません。

  • 権利関係(14問)
    • 民法
      • 意思表示-問1
      • 代理-問2
      • 停止条件-問3
      • 時効-問4
      • 事務管理-問5
      • 法定地上権-問6
      • 債権譲渡-問7
      • 賃貸借-問8
      • 相殺-問9
      • 相続-問10
    • 借地借家法
      • 借地権-問11
      • 借家権-問12
    • 区分所有法-問13
    • 不動産登記法-問14
  • 法令上の制限(8問)
    • 国土利用計画法-問15
    • 都市計画法-問16、問17
    • 建築基準法-問18、問19
    • 宅地造成規制法-問20
    • 土地区画整理法-問21
    • 農地法-問22
  • 税金その他(8問)
    • 登録免許税-問23
    • 不動産取得税-問24
    • 不動産鑑定評価基準-問25
    • 住宅金融支援機構-問46
    • 景表法-問47
    • 統計-問48
    • 土地-問49
    • 建物-問50
  • 宅建業法(20問)
    • 広告規制-問26
    • 建物状況調査-問27
    • 業務上の規制-問28
    • 8種制限-問29
    • 報酬-問30、問31
    • 宅地建物取引士-問32、問42
    • 媒介契約-問33
    • 37条書面-問34
    • 35条書面-問35
    • 宅建業免許-問36
    • クーリング・オフ-問37、問39
    • 手付金等の保全措置-問38
    • 業務規制-問40
    • 免許の要否-問41
    • 営業保証金-問43
    • 保証協会-問44
    • 住宅瑕疵担保履行法-問45

    民法から10問、宅建業法から20問、この二つのジャンルを攻略すると30問です。
    合格ラインまではあと5~8問です。

    宅建業法は業務に係る法律なので、解釈が難しく理解できないということはありません。
    2~3回法律文と解説を参考書で勉強すればマスター出来ます。

    問題は民法です!!

    民法は解釈が難しく、社会常識とは真逆の答えが正解だったりします。

    難解な民法の攻略が宅建取引士の肝と言っていいと思います。

    私の勉強法
    民法の1条から724条までを、1条ずつ単語帳に要点を書き込みます。全文書こうとすると書き切れない条文もあるので、要点をまとめるのがポイントです。725条以降は①ステップの最後に、さら~と条文に目を通す程度にします。
    724条までを、毎日単語帳の1枚ずつに目を通して覚えていきます。民法単語帳を読むのは通勤電車の中でした。
    車通勤の方は、1日1~2時間程度民法を覚える時間を取るようにしましょう。

    このステップで意識することは覚えるです。

    建築基準法と都市計画法は実務でも大切

    建築基準法と都市計画法は、重要事項説明の時に必ず説明する事項が含まれている重要な法律です。
    試験勉強の為というよりも、実務で知っておかなければならない項目がたくさんあります。

    試験内容を見ても分かるように、建築基準法と都市計画法から4問出題されています。
    ここで全問取れると4問正解ですから、これで合格ラインはもう目の前です。

    建築基準法と都市計画法を比較すると都市計画法の方が短時間で理解できます。

    建築基準法が難しいのは、法律の構成がたいへん理解しづらくなっているからです。法律だけではなく“施行令”や“施行細則”さらに“国土交通省告示”まで目を通さないと法律の意味が理解できない条文がたくさんあります。

    建築基準法を理解するには「建築基準法関係法令集」いわゆる赤本と呼ぶ、建築士必携の本を購入します。
    それに文房具“インデックス”を用意して、ある条文に関連する条文をインデックスを使ってすぐに見つけられるようにします。

    失敗する建築基準法の勉強方法
    1条から順番に読んでいく方法は必ず失敗します。
    真っ先にやるのは、条文同士の関連性を把握することです。

    このステップで意識することは理解するです。

    その他の問題は過去問で勉強する

    ①ステップと②ステップが攻略できると残りは【民法以外の権利関係】と【建築基準法都市計画法以外の法令上の制限】と【税金その他】です。問題数にすると16問です。
    このジャンルは関係法令を一つ一つ読んでも効果はありませんし、時間の無駄です。

    過去問をひたすら読んでいくことが最良の勉強方法です。

    過去5年分くらいの問題を繰り返し読むことによって、問題の作り方や出題するポイントが分かってきます。
    ひっかけ問題も多いので、文章に慣れることも攻略法の一つです。

    このステップで意識することは慣れるです。

    そうして問46~問50までは、宅建業に従事している人は「登録講習」を受けることによって免除されます。
    ここで5点の加点は大きく、これで合格間違いなしです。

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