不動産仲介業界は元付物件の多い業者ほど業績を伸ばす二極化が生まれる

不動産仲介業界は元付物件の多い業者ほど業績を伸ばす二極化が生まれる

不動産一括査定サイトの最大手「イエウール」を運営する株式会社Speeeは、同社がリリースした完全会員制家探しサイト「Housii(ハウシー)」の、インフォグラフィック「数字で見るHousii」を2022年4月22日公開しました。

参照>>不動産DXのSpeee、完全会員制の家探しサービス「Housii(ハウシー)」プロダクト提供開始記念インフォグラフィックを公開(PR Times)

Housii

未公開物件とは

不動産業者には未公開物件が必ずあります。未公開物件とは仲介物件であればレインズに登録する前の物件のこと、専属専任媒介物件の場合は媒介契約から5営業日以内、専任媒介物件であれば7営業日以内に、物件を登録し他の業者に不動産情報を公開しなければなりません。

レインズに登録すると他の事業者は買い手をみつけ、原則的に「先着順」で対象不動産の取引条件の交渉権を得ることができます。

媒介契約を締結した事業者はレインズに登録する前に、客付けできると「両手仲介」が成立し仲介手数料は両方からゲットできます。

つまりレインズ登録前の数日間で会社の収益は、100%か200%のどちらかになるわけです。この短い期間の営業活動が非常に重要ですが、営業をするにも話のできる顧客がいなければ、無駄にレインズまでの登録猶予期間を過ごしてしまいます。

「Housii(ハウシー)」はこの期間を有効に使えるよう、未公開物件を探している顧客と未公開のうちに早く売り切りたい業者とを結びつけるサービスです。

未公開物件はレインズだけではありません。新築やリノベ物件など事業者が売主の物件は、多額の広告宣伝費を投じることなく、早めに購入希望者に情報を伝え検討する機会を持たせることができると、やはり早期売却そして高値売却が可能になります。

これまでは社内で保有している顧客名簿が頼りでした。名簿客に連絡をし新しい物件情報を伝え検討する意思があるかないかを確認し、検討を希望する場合は内覧し気に入れば「買い付け証明」を書く段階にすすみます。

数人の名簿客に連絡をし内覧をくり返し、買い付け証明までいたる客がいなくなると、はじめてレインズに登録しポータルサイトに「新着物件」として掲載することになります。

ここまでくると「非公開物件」ではなくなり公開物件となるのです。

Housiiの効果

Housiiを活用すると名簿客以外のホット客が生まれる可能性が高くなります。Housiiでは登録顧客の希望条件を細かく把握しており、その条件にマッチする物件を紹介することになります。

成約率は高まり非公開物件が公開物件に変わる率は大幅に減少します。元付業者は「両手仲介」の連続となり営業収益は増収増益となるでしょう。

Housiiはこのようなことを現実化させるポテンシャルをもっています。元付業者が「両手仲介」を連続させると、客付け主体で仲介事業をおこなっていた事業者は成約機会を減らすことになります。

つまり仲介業界は媒介契約の獲得率が高い事業者は今後も業績を伸ばし、元付物件の少ない事業者は業績が低迷する「二極化」が生まれることになるでしょう。

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