ZEHを超える次世代住宅「LCCM住宅」はどこまで普及するのだろう

標準的な新築住宅は2020年までに、そして2030年までには新築住宅の平均でZEHを目差すとしている日本です。
二酸化炭素の排出量削減は国際的に約束したことですが、ZEHを超える省エネ住宅「LCCM住宅」の普及がどの程度進んでいるのかデータを記録しておきます。

LCCM住宅－ライフサイクルカーボンマイナス住宅とは

平成２１年にスタートした、ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）を超える、次世代型省エネルギー住宅のプロジェクトがLCCM住宅（Life Cycle Carbon Minus 住宅）です。

ZEHは完成した住宅で生活する期間において、消費するエネルギーを実質的にゼロにする住宅を目指していますが、LCCM住宅が目指すものは、建設時から廃棄されるまでの長い期間において、住宅の運用面で発生するCO2に加えて、建設やメンテナンスそして解体工事などを含むトータルのCO2排出量をマイナスにすることです。

ZEH同様に補助金制度があり、平成３０年度では１件あたりの上限額が125万円となっています。

補助金の対象となる住宅はIBEK 建築環境・省エネルギー機構が認定したLCCM住宅であり、ZEH基準を満たした住宅になります。

LCCMを認定するにあたっては、CASBEEの評価基準が運用されています。

現在までに認定された住宅

LCCM住宅、どのような住宅が認定されているのでしょうか。

出典:IBEK 建築環境・省エネルギー機構

2018年7月末現在の認定実績ですが、大手ハウスメーカーの取り組みが少ないのが意外です。
ZEHに関してもまだまだ認知度が低い現状です。認定要件がさらに増えるLCCM住宅では、この程度かもしれません。