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内部工事の管理

内部の工事管理はチェックポイントがたくさんあります。また、工事中以外は鍵がかかっていますので、建て主であっても中に入ることは出来ません。

【解説】
工事中の建物の所有権は、工事業者やハウスメーカーなど請負者にあります。したがって建て主は、勝手に入ってはなりません。

工事中に現場に行きますが、現場の職人さんは建て主が突然来るととまどいます。そこで、気軽に声を掛けましょう「お疲れ様です」でも「毎日ご苦労様です」でもいいです。毎日の仕事に対して感謝の気持ちを素直に出して声をかけます。
職人さんたちは「気難しい建て主だ」という印象を持つと、妙に無口になります。本来なら聞きだせる「現場でしか聞けない話」を聞く事が出来ません。

【解説】
「現場でしか聞けない話」とは、『工事担当者がたま~にしか来ない』とか、営業担当の○○は『契約するまでと、契約したあとではまるっきり違う』等といった評判ですね。

以上のようなことは、工事管理には直接関係がありませんので、内部工事の管理についてポイントをお話します。

木材の含水率

構造材には、構造用集成材を使うことがほとんどですが、下地材には、無垢材を使うことがまだ多く含水率を調べておく事は、本来は必要です。
しかし、現場では含水率を調べることはほとんど無く、どの程度の乾燥材が使われているのかは、不明というのが実態です。

資材センターに下地材を在庫するシステムになっていて、常に管理状態が良い場合はいいのですが、木材屋さんや資材屋さんから現場に材料が直送される場合には、どんな材料が納入されているかわかりません。

【解説】
木材は含水率を計る水分計で調べるのですが、現場にはおいていません。水分計自体持っていない工務店もあるほどです。そこで、どうやって調べるか?
現場に納入された、同じ寸法の部材を20本ぐらい床に並べます。
1本1本を手に持ってください。極端に重い材料が入っている場合があります。
どれも、同じ程度の重さであれば、ほぼ乾燥状態の悪くない材料が入っています。
倍くらいの重さに感じる材料があれば、その材料は乾燥していません。20本のうち、1本でも重いものがあれば
乾燥材を使うように、現場担当者に申し入れをしましょう。

建具の取付け

建具や窓が垂直に取付けられているかを確認します。
柱はほとんど垂直に立っていますので、柱に取付けられた窓や建具の枠の端と柱の端の寸法を、上と下の2ヶ所チェックします。
下げ振りがあると確実にチェックできますが、この方法でも充分です。ただし、基準になる柱を1ヶ所だけは、下げ振りでチェックしたいものです。
下げ振りが無ければ、糸の先にボルト等の重いものを結びつけても、下げ振りの代りになります。

骨組みや下地のチェック

この段階では構造の軸組や下地材を見ることができます。見えなくなる前に、変形や極端な割れなどが無いか確認しておきます。
また、エアコンや重い照明器具などが付く部分には、下地の補強が必要な場合もあります。階段の手摺が付くところにも下地の補強はしておきたいものです。

出来上がりの状態を想像しながら、今の段階で必要な下地が全部あるかどうかを確認します。

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